そして翌日の朝八時。
 目覚ましの音で目を覚ました私は、起きてすぐに顔を洗った。  
 
「いただきます」

 今日はビュッフェを食べるため、朝ごはんはアロエヨーグルトとバナナだけにした。
 朝のニュースを見ながら今日の天気予報をチェックする。  

「今日は快晴か。……最高のデート日和、だね」

 今日は陸とのデート(と、私は思っている)から、目いっぱいオシャレして、少しでも陸に振り向いてもらえるように頑張るんだ。
 陸はきっと私のことを異性として見てはいないかもしれないけど、それでも私は陸のことが好きなの。

「……もしもし、陸?」
 
「お、ちゃんと起きてたな」

 メイクして出掛ける準備をしていると、 陸から電話がかかってきた。

「もちろん起きてますよ〜。当たり前でしょ?」

「そうかそうか。 んじゃ、今からそっち向かうから」

「うん、分かった。 気を付けてね」

「また連絡する」

 陸との電話が切れた私は、ちょっとだけワクワクし始めた。 
 陸とのデートだから、自分でも思ったよりすごくワクワクしている。

「……出来た」

 よし、準備完了。後は陸が来るのを待つだけだ。
 陸は、どんな格好してくるんだろう? きっとカッコイイんだろうな。 
 陸はいつもカッコイイから。メガネしてる陸、すごく好きなんだよね。
 陸はただ単に視力が悪いだけなんだけど、メガネ姿にキュンとする。