ここは人間界から離れた魔界の上空。
私、二宮 飛真(にみや ひま)ただいま、人間界から、魔界に飛ばされております…。
私が何故飛ばされてるかと言うと…。
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お父さんが人間であり、妖魔守様(よまもりさま)で、
妖魔守様(よまもりさま)…妖怪や妖魔をしもべとして、傍に使えさせる事ができる力。
お母さんが、弁天様。
弁天様…神様の1人。財産の神様で、七福神の1人。芭蕉扇を持っている。
ウチはかなりのお金持ちだった。
裕福すぎて、私、飛真は毎日怠けてばかり、ある日母さんが、こう言った。
「アンタ!毎日毎日、家でゴロゴロして!こンの引きこもりが!人間の学校にも行かないで、家で食っちゃ寝食っちゃ寝して、世間のこと何も知らないでしょ!少しは苦労して金稼ぎなさい!バイトとか家の手伝いとかしたらどーなのよ!」
「えー!めんどくさい。」
「じゃあせめて学校へ行来なさい!」
「学校つまんないんだもーん。」
プチン…。怒!
「つまんないなら魔界の学校へ編入してこーい!学校卒業するまで、帰ってくるなー!!!怒」
母さんは芭蕉扇で、飛真を扇いだ!
∑ぶわぁぁあ!!と風で、上空へ身体が舞い上がり、魔界へ。飛ばされた!!
そして、今に至る。
「うりゅぅ〜、母さんの!ばーかばーか!人でなしー!人じゃないけど、人でなし!鬼!泣;」
飛真は泣きながら飛んで行った。
そして、魔界の学校へ∑ドゴーン!!っと落ちた。
「いったた…あンのおババめ。」
「ここって、まさか…。」周りを見渡す。
一件ふつーの校舎に見えるが、、
「∑テンメェー!いってーな!いつまで俺の上に乗っかってンだ!!」
「誰よ、アンタ…。」
黒マスクをして、耳に金のピアスをした、紅の髪の毛の男の子だ。
「はっ!俺を知らねーだと!?;どこの田舎モンだよ。」
「俺は烏天狗(からすてんぐ)のハヤテだ!つか、さっさとどけ!…って////;」
「…何パンツ見てんだ?」
バッ!///;っと隠す飛真。
「ちげ!////;コイツがさっさとどかないから!;」
グイッとどかす。
「サイテー!///;」
「で、アンタ誰?」狐の耳の野狐(やこ)っぽい男の子がたずねてきた。
「野狐には関係ないわよ!アタシはここに飛ばされて来たの〜!泣」
「や、野狐だと!?;俺が下級の狐に見えるのか!俺は九尾の狐だ、馬鹿野郎…コイツ…。」
(今まで俺の事をそんな蔑む言いかたしてきた奴はいなかったのに…)
「あ〜ん、アタシを人間界に返してよーぉ!泣」
どよ!;「「人間界!?;」」
「どーりで美味そうな匂いがする」
ザワザワ…。
「食べよう…」「食べよう……」
周りの妖怪達が、ざわめく。
「美味そうだ…」「美味そう……」
「食べる!?え!食べないで〜!!泣;」
飛真は手を広げてガードした!
すると!∑ピカーーー!!!と手のひらに、模様と文字が浮き上がった!
丸の中に星の模様と中心に【魔】の文字。
「妖魔守様だ!!;」どよどよっ!;と皆驚く。
「え?;アタシ…。」
「騒がしいぞ。」そこへやって来たのは、銀髪の高身長のイケメンだった。
「!…人間か…しかも、妖魔守の印のある。…皆下がれ、さっき先生から連絡があった、コイツは今日から、うちの生徒だ。」
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