「俺たち、強い悪魔も倒せたんだぜ?できるだろ。マイナスに考えてたら、勝てるもんも勝てねぇよ」
レオナードの前向きな言葉に、暗くなりかけた空気が少し軽くなる。
「作戦をきちんと練るべきですよね……」
イヅナがそう言った刹那、地面が小刻みに揺れる。するとどこからか、「かぁぁぁぁあぁぁぁぁえぇぇぇぇせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」とあの巨人の声が聞こえてきた。
「今、作戦もないまま鉢合わせはまずいな。山を降りるぞ」
ツヤの判断で、イヅナたちは山を走って降りる。その間も、巨人の声は響いていた。その時ふと、イヅナの頭の中にあることが浮かぶ。
(昨日、ハナエさんから聞かされた昔話に出てきた妖も、ダイダラボッチという巨人だったわね)
山を降りてイヅナたちはハナエの家ーーーではなく、何故かムサシの広くて派手と思えるほど豪華な屋敷にいた。山を降りた時、ムサシの家の使用人によって強引に屋敷に連れ込まれたのだ。
レオナードの前向きな言葉に、暗くなりかけた空気が少し軽くなる。
「作戦をきちんと練るべきですよね……」
イヅナがそう言った刹那、地面が小刻みに揺れる。するとどこからか、「かぁぁぁぁあぁぁぁぁえぇぇぇぇせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」とあの巨人の声が聞こえてきた。
「今、作戦もないまま鉢合わせはまずいな。山を降りるぞ」
ツヤの判断で、イヅナたちは山を走って降りる。その間も、巨人の声は響いていた。その時ふと、イヅナの頭の中にあることが浮かぶ。
(昨日、ハナエさんから聞かされた昔話に出てきた妖も、ダイダラボッチという巨人だったわね)
山を降りてイヅナたちはハナエの家ーーーではなく、何故かムサシの広くて派手と思えるほど豪華な屋敷にいた。山を降りた時、ムサシの家の使用人によって強引に屋敷に連れ込まれたのだ。