すると、「なあ、あれって何だ?」とレオナードがイヅナの肩を叩く。イヅナがレオナードの指差す方を見れば、墓石らしきものがある。墓石には「雪髪姫」と刻まれ、誰かがお参りをしたのか、墓石は綺麗で花が供えられている。
「この村の墓は反対側にあるはずなんだが……」
ツヤが首を傾げながら墓を見つめ、ヴィンセントも「雪髪姫って誰だろう?」と呟く。昨日見た書物には、そのような名前の人はいなかったはずだ。
だが、わからないことを考えていても答えは出てこない。またハナエに聞こうという話になり、イヅナたちは武器を構えながら山道を登っていく。
「かなり急な山道だな。気をつけろよ」
ツヤが言い、全員が頷く。山道を登ってしばらくすると、頂上までついた。村全体を見渡すことができるその景色に、レオナードが「すげぇ!」と喜ぶ。だが、その地面には昨日巨人が暴れた跡がはっきりと残っていた。
「真っ向から戦って勝てる相手でしょうか?あの皮膚も硬そうですし、刃や矢が貫通するかどうか……」
ヴィンセントがそう言い、イヅナも頷いてしまう。今まで戦ってきた相手と、皮膚も体も何もかも違いすぎるのだ。
だが、「それでもやんなきゃダメだろ!」とレオナードがこちらをジッと見つめ、口を開く。
「この村の墓は反対側にあるはずなんだが……」
ツヤが首を傾げながら墓を見つめ、ヴィンセントも「雪髪姫って誰だろう?」と呟く。昨日見た書物には、そのような名前の人はいなかったはずだ。
だが、わからないことを考えていても答えは出てこない。またハナエに聞こうという話になり、イヅナたちは武器を構えながら山道を登っていく。
「かなり急な山道だな。気をつけろよ」
ツヤが言い、全員が頷く。山道を登ってしばらくすると、頂上までついた。村全体を見渡すことができるその景色に、レオナードが「すげぇ!」と喜ぶ。だが、その地面には昨日巨人が暴れた跡がはっきりと残っていた。
「真っ向から戦って勝てる相手でしょうか?あの皮膚も硬そうですし、刃や矢が貫通するかどうか……」
ヴィンセントがそう言い、イヅナも頷いてしまう。今まで戦ってきた相手と、皮膚も体も何もかも違いすぎるのだ。
だが、「それでもやんなきゃダメだろ!」とレオナードがこちらをジッと見つめ、口を開く。