「許してやるよ!!」



そう言った久遠が店員を呼んで、信じられない言葉を口にした。



「今着ている服は着ていく!!
あと、さっき選んだ服を全部!!」



久遠に深深と頭を下げて、お礼を言った店員が大量の服を持ってレジに移動する。



私と久遠はソファーに移動して、店員がやって来るのを待った。




「ねえ、久遠……」

「ん?」

「あんなに大量の服なんて要らないのに」

「全部、美琴に似合うと思ったのを選んでやったんだ!感謝しろよ!!」

「いや、そういう問題じゃなくて……」

「うるせえ!!」

「……」