汚さない様に着て、鏡に写った自分を見る。



着心地も良いし、上品な感じ。



でも、本音を漏らすとこんな高い服は要らない。

大衆店にも可愛い服は沢山有るし、それで十分な幸福感を感じれる。



寧ろ、こんな高い物を購入するだなんてストレスだ。


どうやって、この店から出よう。



そんな事を考えていると、久遠の声が聞こえた。



「おい!美琴!!
いつまで試着してんだよ!!
ドア開けるぞ!?」



まてまて、まて。

そう口にしようとした瞬間、勢い良く開く扉。