部屋に入ると、椅子に座り何かをしている玲。



「美琴!僕、絵を始めたよ!!」



そう言われ、覗き込むとスケッチブックに絵を書いている。

そこに描かれていたのは、紛れも無く私で……。



「これ、私ですか?」

「そうだよ!よく分かったねえ?」

「玲様は絵を書くのがお上手ですね!!」

「そ、そんな事は無いけど……。
最初に書くのは美琴て決めていたんだ!!」

「それは、嬉しいです」




そう言うと、突然席を立ち上がった玲。