千鶴さんの後を追っていると、ある場所で千鶴さんは足を止めた。 「ここでいいか?」 やって来たのは小さな公園だった。 公園と言っても本当に遊具も少ない小さな小さな公園で、遊んでいる子ども達もいなくて静かな場所だった。 ここなら⋯誰にも邪魔されずに告えそうだ。 小さく頷いたあたしを見た千鶴さんは近くにあったベンチに腰掛けた。 その隣にあたしも座る。 「⋯話って?」 僅かな沈黙の後、千鶴さんが言った。