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ペラペラと紙をめくる音だけが
この部屋に響いていた

図書委員になってから気づいた

毎日放課後図書室で本の整理だったり
貸し出しの当番をしている

でも誰も来ない

月に1回1人来るか来ないかだ

私がここにいる意味があるのか分からないが

仕事を放置する訳には行かないので

放課後は図書室で本を読む日々を過している

本当は週2の当番だけど、みんな部活に入っているから、帰宅部の私がやるしかないのだ

ふと窓の外に目を向ける

図書室からはグラウンドが見えて

サッカー部や陸上部などが部活をしているいるのがよく見える

そこに見えた1人の男子に私は目を奪われた

青空の下を駆け抜ける

綺麗なフォーム、あまり陸上のとこを知らない私にも彼が相当速い事だけは分かった

走り終わった彼は笑顔で仲間と笑っている

その笑顔に私は目が離せなかった