「あん?」

普段は、知り合いでもない奴に声をかけられる事のないシン。
不機嫌そうに、声の主を少し睨んだ。

そこに立っていたのは、ショートカットの黒髪、口元のほくろが印象的な女の子が立っていた。
シンは、頭の中で必死にその子の記憶を辿っていた。

身に覚えのないその子に、シンは困惑するしかなかった。

「なんなんだよお前」

振り絞った声で、シンは疑問を投げかけた。

「私?私はユウ、あんたの名前は?金髪坊主君」

腕を組みながら、少し首を傾げながら笑い、ユウと名乗った。