「いらっしゃいませーっ」
私は純太に引っ張られ、すぐそばのコンビニへとやって来た。
純太は、ポスターに載っていたシュークリームをひとつ手に取ると、一目散にレジへと向かう。
「ありがとうございましたーっ」
純太がお会計をし、ふたりでコンビニを出ると、純太はコンビニ前のベンチにどかっと座る。
「ねぇ、純太。そのシュークリーム……」
まさか、私のために?
「なに? 物欲しそうに見て。これは、別に若葉のために買ったんじゃないけど?」
……ですよね。私のためって、そんなふうに考えるなんて。厚かましいにも程がある。
どれだけ食い意地はってるんだろう、私。
「ははっ、なーんてな。これ、お前にやるよ」
え?