「えっ、木崎クンも東京行くのぉ???」

これはびっくりだよ。

「あっうん。も’って・・・?」

と木崎クン。


「あっ偶然だねっ!私も行くんだっ。

東京にっ!!

何かすごく奇遇だねっ、私明日出発だょ!

向こうでもよろしくねぇ。」


とすっかり告白の事を忘れて、東京に一緒に行く戦友のような気持ちを持ちつつある私。


言ってる途中でハッと気づいて、


「あっ私ごめんなさいっ。木崎クンも東京に行くって聞いて、つい嬉しくなってしまって・・・」

と謝る私。

「大丈夫だよっ。ってか俺もびっくりしたよ正直・・・


告白は気持ちを伝えたかっただけだし、それに、

椎名サンは多分誰とも付き合おうなんて思っていないのは知ってたし、

気にしないでっ。」


とまたまた優しいことを言ってくれる木崎クン。


(でも、今回はちゃんと気持ちを伝えてくれたことに感謝して向き合わなきゃっ)


今まで告白されても、名前さえ思い出せないくらい適当にしてきた私は

今頃になってようやく罪悪感に苛まれていた。