「ごっごめんなさいっ!えっと、名前はぁっと・・・・」

(今思えば私、この人の名前知らないょぉ。)


「俺、木崎信也(キサキシンヤ)。

椎名さんとはクラス一緒になったことないから、

知らなくて当然だよねっ。」

と木崎クンはニカっと笑った。

それにつられて私のヘナっと笑ってみた。

「木崎クン、すごいよねっ。

卒業生代表だったジャンッ!!!」


話題がなかったので、そう振ってみた私に、


「覚えてくれてたんだっ、嬉しいなっ!」

なんて言う木崎クン。


(こういう言い方が多分女の子にもてたりするんだろうなぁ)


爽やかな木崎クンの笑顔を見て、他人事のように思っていた私。


(あっでも、圭のが全然かっこいいけどねっ。

そうだよねぇ、圭には誰も敵わないよぉ。

コラコラッ!比べたら可哀相だぞっ!)

何て自分に突っ込んでいた私。