校庭の隅まで来たところで、

「あっあのさっ・・・」

と卒業生代表クンに言われて、はっとした私。

「あっごっごめんねっ。すっごく恥ずかしい勘違いしちゃって、

あの場から逃げたくて・・・

とにかく、ありがとねっ!

じゃっ・・・」

そう言ってその場を去ろうとした私の腕を掴んだ代表クン。

「えっ・・・!!」


思わずびっくりして振り返った私に、


「あの、椎名さん。急に引き止めてごめんね。

ちょっと言いたいことがあったから・・・」

と言われて、


(あぁぁ~~~しまった、代表クンに名前呼ばれてたの忘れてた・・・


自分の用が済んだからハイさよならって、一番ヤな奴ジャンッ私・・・)


と思った。