ほんとにしなきゃいけないんだ……。
どうしよう…
だってなにも経験したことのない私にどうしろと?
「「大丈夫っ。俺がまずお手本でちーちゃんにキスしてあげるから」」
「いっ、いいわよ。今日してきたじゃない昼間っ」
「「いいから。黙って…!」」
妙に真面目な顔で近づいてくる、内…雅人に素直に黙ってしたう私……、
そしてそっと重なる唇。
昼間とは違う。
優しく、甘い、とろけるようなキス。
うっとりしている私に雅人は角度を変えてなんどもしてくる。
「はっ」と我にかえった私は雅人の胸を押して離れようとする。
でも今度は
私の力がまったく通用しない……
後頭部をしっかり支えられ、よけいに唇は離れない。
苦しくなって、息をしようと必死に開けたわずかなその隙間から熱い舌が割って入ってきた。
「やぁっ…離して…んんっ苦し…はんっ…」
くちゅっと
いやらしい音が部屋に響く……
「んんーっ…」
苦しくてクラクラしてきたとき雅人はそっと唇を離した。