なんとも言えない声を出してしまった。
後ろから聞こえた声の主を振り返って、見てみると。

同じクラスの内田雅人だった。

2年にして「「学校1の遊び人」」と呼ばれる男。

話したことはなかったけどこの手の男は1番嫌いだった。
まさかそんな奴に今のを聞かれてしまってたなんて……。

「「俺が男教えてやろうか。ちーちゃんっ♪」」

「は!?なにいっ…んっ…」

経験がないとは言っても、今この男にキスされてることぐらい分かる。

「ちょっ…はっ、んっ!?」

舌を入れてきたよ。この男!!
思い切り男の胸を押した!!
意外にもあっさり離してくれた。

「なにすんのよ!!」

「「ちーちゃんっ。今日から1週間俺が色々教えてあげる。俺ん家でゆっくり」」

「はあ!?意味がわかんないしっ。なんであんたになんかっ…」

「「じゃあ、さっき言ってたことクラスの人にバラしてもいいんだ?『処女どころかキスもま…「だーっ!静かにっ黙って!!」

すると内田雅人は
「「じゃあ決まりだね。言われたくないなら仕方ないもんね〜。またあとでね〜」」

そう言うと去っていった。
はあ……どうなんだろ…。