たった数日とはいえ、付き合うことになる相手なので、わたしはホッとする部分も否定することはできなかった。
「彼氏とはもう別れてるんです。誰かいい人がいないかなって思っていたところ、先輩の存在を若葉から聞いて、それで会ってみたいなって」
「サッカー部の橘くんだよね。ぼくなんかより、よっぽとスペックは高いように思うけど」
来栖先輩は海斗くんのことを知っているらしい。
元々なのか、それともわたしの彼氏として調べたのかはわからないけど。
「そんなことないですよ。来栖先輩も十分にかっこいいです。それに勉強もすごい出来るって聞きました」
「それくらいしか取り柄がないからね」
「将来の夢とかってあるんですか?」
「官僚を目指してるんだ」
来栖先輩はこの国の将来に危機感を持っていているようだった。
自分が政治の中心まで入り込んで方向性を変えないといずれ沈没してしまうと、熱っぽく語った。
「彼氏とはもう別れてるんです。誰かいい人がいないかなって思っていたところ、先輩の存在を若葉から聞いて、それで会ってみたいなって」
「サッカー部の橘くんだよね。ぼくなんかより、よっぽとスペックは高いように思うけど」
来栖先輩は海斗くんのことを知っているらしい。
元々なのか、それともわたしの彼氏として調べたのかはわからないけど。
「そんなことないですよ。来栖先輩も十分にかっこいいです。それに勉強もすごい出来るって聞きました」
「それくらいしか取り柄がないからね」
「将来の夢とかってあるんですか?」
「官僚を目指してるんだ」
来栖先輩はこの国の将来に危機感を持っていているようだった。
自分が政治の中心まで入り込んで方向性を変えないといずれ沈没してしまうと、熱っぽく語った。