そして放課後、わたしはグラウンドに立って、マネージャーとしてサッカー部の練習を眺めている。

隣にはもちろん、麗が立っている。

わたしに残された時間というのは限られている。

何度もループを繰り返すわけにはいかない。

いつ体力が尽きて死ぬかはわからないけど、早めに動いたほうがいいのは間違いがない。

でも、慎重さも求められる。

あからさまだと、いろいろと警戒されるかもしれない。

あくまでも自然な流れを作らないといけない。

「莉子先輩、この前オススメした動画は見ました?」

「見たよ。すごかったけど、ちょっと吐き気がしたかな」

「ああいう人たちって本当に羨ましいですよね。わたし少食だから、憧れがあるんですよ」