「学校は休んだら?病院に行ったほうがいいんじゃない?」

「だから平気だって」

わたしはなんでもないことを示すかのように、黙々と食事をした。

食べ物はおいしいと感じるから、やっぱり体の問題じゃない。

なら、気持ち?とくに悩むような出来事は起こっていない気がするけど。

「ちょっと、あなた、食事のときくらい携帯は置いておいてって、言ってるでしょ」

お父さんは食事をしながら、携帯をいじっている。

その目は完全に画面のほうに向いている。