「わたしの心にはずっと、あのときのことが引っ掛かってるの。海斗くんがどう思うかは重要じゃない」
「もしかして、そのことなのか。おれを屋上に呼んだ理由は」
「うん。でも、それを説明するには、とても長い時間がいる。いまのわたしには、そこまでの気力はないの」
「じゃあ、なんのために、こんなところまで連れてきたんだよ」
「……わたし、自殺を考えてるの」
「え、自殺?」
「うん」
海斗くんから困惑した様子が伝わってくる。
無理もないと思う。
せっかく夏休みに突入するというときにこんな話をされて、平然としているほうがおかしい。
「ここ数日、ずっとそのことばかり考えていた。でも、なかなか実行できなくて、その理由を考えたら、海斗くんへの謝罪がまだだって気づいたの」
「莉子、何を言ってるんだ?」
「もしかして、そのことなのか。おれを屋上に呼んだ理由は」
「うん。でも、それを説明するには、とても長い時間がいる。いまのわたしには、そこまでの気力はないの」
「じゃあ、なんのために、こんなところまで連れてきたんだよ」
「……わたし、自殺を考えてるの」
「え、自殺?」
「うん」
海斗くんから困惑した様子が伝わってくる。
無理もないと思う。
せっかく夏休みに突入するというときにこんな話をされて、平然としているほうがおかしい。
「ここ数日、ずっとそのことばかり考えていた。でも、なかなか実行できなくて、その理由を考えたら、海斗くんへの謝罪がまだだって気づいたの」
「莉子、何を言ってるんだ?」