結局、わたしは何もせずに数日間を過ごした。

自殺をためらっているうちに、残酷に時間だけが過ぎていく。

今日は終業式。7月の21日、金曜日。もう余裕なんてなくなっている。

ここ何日も、生きているような心地はしなかった。

精神が毎日削られ、わたしの心はおかしくなっていた。

だから、わたしは放課後、海斗くんを屋上へと呼び出した。

「なんだよ、こんなところに。まさか告白でもするのか」

海斗くんがおかしそうに言う。

わたしはその顔をまともに見ることができなかった。

これからすることを考えると、愛想笑いすら浮かべることができない。

極端に口数が減り、表情もずっと暗いことくらい、鏡を確認しなくたってわかる。

クラスの友達からも心配されるほどだった。

「告白。ある意味ではそうかもしれない。わたしは海斗くんに言わないといけないことがあるの」