もしそうなら、わたしの運命は作戦の成功へと近づいているということかな。

これまでのわたしの行動も無駄ではなかったのかも。

「それで、今回は成功しそうなの?」

「土曜日の試合はもう全部書き留めている。これを金曜日に政府の掲示板に書き込んで、そのあと隕石のことを官僚の人に伝えれば、うまくいくと思う」

「慎重にやらないとね。さすがにそれなら国も信用するとは思うけど、国のほうが混乱していて放置、なんてこともありそうだから」

「能力者は貴重な人材だから、忘れるなんてこと、なさそうだけど」

「わからないよ。この国の上のやつらなんて、自分のことばっかだから、そのあとのため、というよりも自分が生き残ることの方を優先させそうだし」

だとしたら、それもまた運命なのかもしれない。