「ねぇ、マコ。今回は未来予知はできてるの?」

「わからない。少なくとも、いまの時点ではなにも見えていない。大きなイベントって結構前にはわかるものだから、今回のわたしはそもそも、なにも見えないで人生を終えるのかもね」

ふう、とマコは大きく息を吐いた。

「それにしても、隕石、か。なかなか派手な終わり方だよね。そういうふうに一瞬で死んでしまうなら、それもアリかなって思ってしまう。莉子はそのときのどうだった?」

「わたしは最初には海斗くんと一緒にいたよ」

すでに夏休みは始まっていたので、ニュース速報が流れたとき、わたしは自宅にいた。

両親に呼ばれて一緒にテレビを観ていた。

その時間が迫ったとき、海斗くんが家に来た。軽い感じで外に出ようぜと言われた。

隕石を直接見るためだった。