目覚めたとき、これまでと日付が変わったからか、わたしはすぐには状況を理解することができなかった。

なんだか頭がぼうっとして、すべてのことを理解することが遅くなった気がした。

わたしは誰?

芹沢莉子。

何歳?

高2の16歳。

ここはどこ?

自分の部屋。

いま何時?

窓を見ると明るい日差しが入り込んでいる。

今日は平日?休み?

携帯で日付をチェックすると、7月の11日。

「あっ」

そうだ、わたし、戻ってきたんだ。

加々美さんに計画的に殺されたことで、ひとつ前の週に。

「成功、したんだ」