「あんた、いったい何者なんだよ」

「普通の女子高生ですよ。それ以上でもそれ以下でもありません」

「どう考えたって普通じゃないだろ。こんな夜中に面識のない男の部屋を訪ねて、爆弾事件の犯人扱いするなんて」

夜中といっても、午後の8時を回ったところ。

わたし夕食後すぐに、近所にジュースを買いにいってくるといって家を出たて、ここへと向かった。

とりあえず、行動に移すなら早い方がいいと思った。

わたしはマコと話したその日のうちに、加々美さんを訪ねることにした。

一度家に戻ったのは、ご飯を食べるというよりも、服を着替えるつもりだったから。

制服のままでは目立ちすぎる。

私服の方が加々美さんにとっても警戒感は下がるから。