「ふーん、あと6日後のことなんだ。思ったよりもすぐだったかな」

マコは平然と受け止めている。

ビジョンを見たからと言って、こんな絶望的な未来を簡単に受け入れられるものかな?

「怖くはないの?」

「怖がっても仕方ないでしょ。どうせ一瞬で死ぬんだから、運命だと思って諦めるしかないよ」

そう言えば、マコは確かにこういう人だった。

なんでも割り切るのが早い、さっぱりとした性格をしていた。

だからこそ、今回の密告が必ずしも悪意によるものだとは思えないのだけれど。

「そうなんだ。わたしなんて最初にその報道を見たときは、怖くて仕方なかったけど」

「莉子は何回目なの、この世界は?」

「7週目くらい、かな。たぶん、そんな感じだと思う」

「7回も?体調は大丈夫なの?」