「どうしてなのか、莉子なら想像できるんじゃない?」

「どういうこと?」

「あえていまこのタイミングであることの意味、答えはひとつしかないと思うけど」

「……」

あえていま?

どういうことだろう。

最近の大きな動きというと、隕石の落下くらいしかないと思うけど、それをマコが知ってるとは思えない。

「もったいぶらずに教えてよ。ここまで来たってことは、すべて話すつもりがあるからでしょ」

「そのつもり。わたしからも聞きたいことがあったし」

「で、なんなの?」

「この世界、滅亡するんでしょ」

「え?」

「ねぇ、莉子、あなたはこの世界、何回目なの?」

……知ってる?

マコはわたしが何度も死んでいるということを。