でも、わたしはずっと、寝ているような気がする。

だってこの心地の良さは、寒いときにベッドに入っているような感じだから。

じゃあ、どこで?

ここは、わたしの部屋じゃない。真っ暗でもそのくらいわかる。

どのくらい?

どのくらい寝てたの?

わからない。とても長い間、こうしているような気がする。

そんな意識が芽生えたとき、わたしの耳に再びあの声が聞こえた。

前よりも弱々しい声。

もうなにを言っているかもわからない。

でも、これってもしかして、わたしの耳がおかしくなっているからなんじゃ?

聞く能力が衰えて、それを声とは認識しなくなっているんじゃ。

そんな気がする。

でも、どうして?

起きて、確認してみなきゃ。

あれ?

動かない。

というか、動かすべき手足がないよう感覚。