「え?」
 市村くんがいた。

「え?女の子たちとランチ行ったんじゃないの?」
「はい。でも、途中で帰ってきちゃいました。
 だって、れいかさん少し怒ってたでしょ?」
「怒ってないよ。気にしなくてよかったのに。」
「やっぱり、怒ってる。」
「怒ってない。」
 強引にキスされた。
「正直に言わないと、もっとしますよ。」
 激しくキスされた。
「ここ職場。やめて。」
「じゃあ、正直に言ってください。」
 ちょっと困った顔をしながら言った。
「嫉妬してました。だって、女の子たちに囲まれてるんだもん。私が入るスキマがない。」
「可愛い。そういうとこも好きです。」
「もう。」
 照れてしまった。市村くんはギューっと抱きしめてくれた。

「一緒に、屋上で食べませんか?」
「コンビニですけど。」
 市村くんは二人分のサンドウィッチ等を買ってきてくれていた。
「うん。」
 2人で、晴れた屋上で座って食べた。