秘密の社内恋愛って感じで、ドキドキした。
 近くの定食屋でランチした。
 他に社員はいなかった。

「ここ、誰も来なくて穴場なんですよ。」
「初めて来た。美味しい。」
「でしょ?女の人は、こういうとこ好きじゃないんですかね?」
「私は好きだよ。」
「だと思って、誘いました。」
「ありがとう。」

「れいかさん、仕事中は、本当に真剣で、俺のこと気にもしてないんだもん。」
「ごめんなさい。」
「まぁ、そういうとこもいいんですけどね。」
 市村くんは、平気でこういうことを言ってくる。

 それぞれ、職場に戻った。