『こ、答えないんだけど..』

『楓?どこだよっ?』


楓がいる場所には、やっぱり..村形クンが..?

村形クンと..?

村形クン..絶対に許さない。



この時、楓本人が泣きながら電話に出た。



『駅の前のホテル..お願い..8階に来て..キャーーッ..』



..プープープー



この日も聖と一緒にいたからよかったんだ。

しかも、偶然にも駅という近場。



『ここじゃない?』

『すみません、8階に行かせて..』

『いや、言わなくて良いよ。行こう!』



私たちはエレベーターに乗ると、8階に停まった。