今日はやけに機嫌がいい。

私がお母さんの言う通りにしてるからだ。

大好物のハンバーグ。いつもは喜ぶところだけど、今日は素直に喜ぶことができない。



一人になりたくなって部屋に戻る。

壁に掛かっている時計の針の音が、私の沈んだ心に鳴り響く。

ーカチッカチッカチッ

「………っ……うぅ…っっ」

ーカチッカチッ

声を殺そうとするほど歯止めが効かない涙。

やがて私の頬を伝い、静かに床へと落ちる。