合宿2日目
「ね〜ね〜えまさーん。こっち見てください。」
え『料理中なので!向こうで待っててください!////』
昨日キスしたからか顔を真っ赤にして
目も合われてくれない。
そんな必死なところも可愛い。
「俺はここでえまさんがちょっかいかけられないか見張ってるから離れられない。」
あいつら本当にえまさんに彼氏がいないと
分かると本気で口説こうと話し合っていた。
誰がさせるかよ…
「ねーね〜LINE教えてよ。」
え『教えません。』
「なんでだよ、あ。ほら見てみて。」
そう言うとえまさんにロック画面を見せた。
昨日隠し撮りした眼鏡かけて勉強を教えてる
写真だ。
え『ちょっと何して…』
プルルルル
画面には彩花と表示されていた。
それを見たえまさんが一瞬顔色を変えて
またいつも通りに戻った。
え『ほら、高校生は高校生同士、恋愛しなさい。あっち行って本当に。』
電話に出ないでいると
早く出なよと言いたげな顔でこちらを見てくる。
「俺今えまさんと話してるもん。」
え『はぁ〜…気持ちは嬉しいけど
好きでいられるのは困る。向こう行って。』
真剣な顔でこちらを見ている。
目をそらさず真っ直ぐに。
「なんで…」
え『なんでも。』
「分かったよ。」
チュッ
「絶対好きって言わせてやる。」
そう伝えると調理場から大部屋に戻ると
男が輪になり話していた。
『京太〜おかえり〜!聞けよ!椿のやつ
えまちゃんが好きらしいぜ?』
拓『そうだ、あえて頼りないお前らに頼んでいるんだ。甘露寺といい感じになりたい!!!』
「大人が恥ずかしくないのかよ…」
ふと口から出た言葉に嫌気がさした。
大人…そうかこの人大人なんだよな。
えまさんも。そりゃ子供にしか見られてない訳だ。
拓『ずっと好きだったんだ。』
『俺らに任しとけって♪なっ京太!』
「勝手にやってろ…」
同級生の望月 優太モチヅキ ユウタ が
ノリノリで話しかけてくるのを軽くスルーし
ふたたび眠りについた。
優『薄情なやつだな〜』
練習時間になり体育館に向かう途中
マネージャーが後ろから走ってきた。
夏『おはよう京太♥一緒に行こ!』
そう言うと俺の腕を組み歩き始める。
その後ろからえまさんが歩いてきているのは
知っていたがちょうどいいと思い
そのまま体育館に向かった。
ちょっとくらい嫉妬してくれないかなと
思いながら。
拓『京太ちょっと来い。』
「なんですか。」
拓『甘露寺が本気で好きなんだろ。』
「そうですけど、だったら何ですか。」
拓『なら教えといてやる。
お前には無理だ。もう甘露寺の地雷を踏んだ。』
「え?」
何かは教えねーよーと言い体育館に戻って行った
顧問を横目に必死に考えた。
地雷かなんか知らねーけど
諦めるわけねーじゃん。
初めての恋なんだ。
一目惚れだったんだ。
ガンッ
優『京太調子悪いじゃん。』
椿から言われた言葉が思った以上に
気になり練習に集中できないでいた。
「まだまだ。」
ガンッ
『練習に身が入らない奴は外周でも走ってこい。』
先輩に体育館を追い出され走りに行くと
えまさんと椿の話し声が聞こえてきた。
え『成瀬君と新って似てますよね。』
拓『確かにそうかもな…
お前、あいつと別れたんだって?』
え『ははは…、そうなんですよね。』
あいつって椿は相手の男知ってるのかよ。
拓『6年も付き合って、俺達から見れば
愛想つかして別れそうな場面なんて
何度もあったのに最後は何が原因だったんだ?』
6年も付き合ってたのかよ。
どんだけ一途な人なんだ…
え『プロポーズされてたんです。
嬉しかった、すごく嬉しかった。彼ああ見えて
照れ屋だからプロポーズの返事聞かずに
帰っちゃったんです。』
えまさんが思い出したかのように
楽しそうに笑いながら話している。
え『返事をしに行こうと会いに行ったら
女の人に腕を組まれて歩いてたんです。』
え『いっぱい愛を貰ってました。愛されてました。でももう耐えれなかったんです。
学生時代、毎日のように見てきたのに、なんともないと思ってたのに気づいちゃったんです…』
え『私、我慢してたんだって。
いつか彼が断ってくれるのを待ってたんです。
だけど、そんな日は来なくて
これが一生だと思ったら私自信なくなって…』
辛そうにはははと笑う。
え『きっと、嫉妬させることが彼にとって
愛情の確認だったのかもしれません。なら、
私には無理だと思い別れちゃいました。』
拓『なるほどね…』
え『結婚…したかったな〜…なんて笑』
拓『俺がいつでもしてやるよ。
ずーっとお前の事好きだったんだぜ?』
え『えっ?えーーー?!/////』
そうか…だからあの時えまさんの顔が
変わったんだ…
ガキみたいな事してえまさんを
傷つけてたんだ…
「待てよ椿。」
拓『盗み聞きかよ…』
拓『今度こそ絶対諦めないから…』
そう言うとえまさんの頭をポンと撫で
体育館に戻って行った。
え『あ〜聞いちゃった?
恥ずかしいよね〜婚約破棄になったとか…』
辛そうに笑うえまさんに
俺は急いで携帯を取りだし目の前で連絡先を全て消した。
「俺は…えまさんだけが大好きです!!!!」
そう言って携帯をえまさんに手渡した。
え『はははっ顔真っ赤だよ笑
そこまでしなくていいのに…
家族とかお友達の連絡先どうするの笑』
「あっ…全部消しちゃった…」
勢いで全ての連絡先を消してしまい
画面には0人の表示が。
え『ちょっと元気出た。ありがとう。』
「LINE教えてくれる気になった?」
え『それはどうかな〜?じゃあ私もやる事あるから。』
頑固な人だな…
『成瀬戻ってこい試合やるぞ!』
先輩に呼び戻され試合に向けアップをしていると
突然入り口の扉が開いた。
『えませんぱーいみーっけ。』
背の高い男が入ってきた。
え『なんでここに…』
そう、あの時のやつだ。
えまさんが浮気されてた人。
椿『新何しに来たんだよ。』
新『えま先輩と仲直りに来た。』
場が凍りつく。
え『もう別れたでしょ。今この子達が練習してるの!後にしてちょうだい!』
新『だって先輩電話にも出ないし返事くれないもん寂しかった。』
えまさんに抱きつきながら男は甘えるような声で
そう言った。
「俺がブロックして削除したからじゃないですか?」
新『誰お前。』
「ね〜ね〜えまさーん。こっち見てください。」
え『料理中なので!向こうで待っててください!////』
昨日キスしたからか顔を真っ赤にして
目も合われてくれない。
そんな必死なところも可愛い。
「俺はここでえまさんがちょっかいかけられないか見張ってるから離れられない。」
あいつら本当にえまさんに彼氏がいないと
分かると本気で口説こうと話し合っていた。
誰がさせるかよ…
「ねーね〜LINE教えてよ。」
え『教えません。』
「なんでだよ、あ。ほら見てみて。」
そう言うとえまさんにロック画面を見せた。
昨日隠し撮りした眼鏡かけて勉強を教えてる
写真だ。
え『ちょっと何して…』
プルルルル
画面には彩花と表示されていた。
それを見たえまさんが一瞬顔色を変えて
またいつも通りに戻った。
え『ほら、高校生は高校生同士、恋愛しなさい。あっち行って本当に。』
電話に出ないでいると
早く出なよと言いたげな顔でこちらを見てくる。
「俺今えまさんと話してるもん。」
え『はぁ〜…気持ちは嬉しいけど
好きでいられるのは困る。向こう行って。』
真剣な顔でこちらを見ている。
目をそらさず真っ直ぐに。
「なんで…」
え『なんでも。』
「分かったよ。」
チュッ
「絶対好きって言わせてやる。」
そう伝えると調理場から大部屋に戻ると
男が輪になり話していた。
『京太〜おかえり〜!聞けよ!椿のやつ
えまちゃんが好きらしいぜ?』
拓『そうだ、あえて頼りないお前らに頼んでいるんだ。甘露寺といい感じになりたい!!!』
「大人が恥ずかしくないのかよ…」
ふと口から出た言葉に嫌気がさした。
大人…そうかこの人大人なんだよな。
えまさんも。そりゃ子供にしか見られてない訳だ。
拓『ずっと好きだったんだ。』
『俺らに任しとけって♪なっ京太!』
「勝手にやってろ…」
同級生の望月 優太モチヅキ ユウタ が
ノリノリで話しかけてくるのを軽くスルーし
ふたたび眠りについた。
優『薄情なやつだな〜』
練習時間になり体育館に向かう途中
マネージャーが後ろから走ってきた。
夏『おはよう京太♥一緒に行こ!』
そう言うと俺の腕を組み歩き始める。
その後ろからえまさんが歩いてきているのは
知っていたがちょうどいいと思い
そのまま体育館に向かった。
ちょっとくらい嫉妬してくれないかなと
思いながら。
拓『京太ちょっと来い。』
「なんですか。」
拓『甘露寺が本気で好きなんだろ。』
「そうですけど、だったら何ですか。」
拓『なら教えといてやる。
お前には無理だ。もう甘露寺の地雷を踏んだ。』
「え?」
何かは教えねーよーと言い体育館に戻って行った
顧問を横目に必死に考えた。
地雷かなんか知らねーけど
諦めるわけねーじゃん。
初めての恋なんだ。
一目惚れだったんだ。
ガンッ
優『京太調子悪いじゃん。』
椿から言われた言葉が思った以上に
気になり練習に集中できないでいた。
「まだまだ。」
ガンッ
『練習に身が入らない奴は外周でも走ってこい。』
先輩に体育館を追い出され走りに行くと
えまさんと椿の話し声が聞こえてきた。
え『成瀬君と新って似てますよね。』
拓『確かにそうかもな…
お前、あいつと別れたんだって?』
え『ははは…、そうなんですよね。』
あいつって椿は相手の男知ってるのかよ。
拓『6年も付き合って、俺達から見れば
愛想つかして別れそうな場面なんて
何度もあったのに最後は何が原因だったんだ?』
6年も付き合ってたのかよ。
どんだけ一途な人なんだ…
え『プロポーズされてたんです。
嬉しかった、すごく嬉しかった。彼ああ見えて
照れ屋だからプロポーズの返事聞かずに
帰っちゃったんです。』
えまさんが思い出したかのように
楽しそうに笑いながら話している。
え『返事をしに行こうと会いに行ったら
女の人に腕を組まれて歩いてたんです。』
え『いっぱい愛を貰ってました。愛されてました。でももう耐えれなかったんです。
学生時代、毎日のように見てきたのに、なんともないと思ってたのに気づいちゃったんです…』
え『私、我慢してたんだって。
いつか彼が断ってくれるのを待ってたんです。
だけど、そんな日は来なくて
これが一生だと思ったら私自信なくなって…』
辛そうにはははと笑う。
え『きっと、嫉妬させることが彼にとって
愛情の確認だったのかもしれません。なら、
私には無理だと思い別れちゃいました。』
拓『なるほどね…』
え『結婚…したかったな〜…なんて笑』
拓『俺がいつでもしてやるよ。
ずーっとお前の事好きだったんだぜ?』
え『えっ?えーーー?!/////』
そうか…だからあの時えまさんの顔が
変わったんだ…
ガキみたいな事してえまさんを
傷つけてたんだ…
「待てよ椿。」
拓『盗み聞きかよ…』
拓『今度こそ絶対諦めないから…』
そう言うとえまさんの頭をポンと撫で
体育館に戻って行った。
え『あ〜聞いちゃった?
恥ずかしいよね〜婚約破棄になったとか…』
辛そうに笑うえまさんに
俺は急いで携帯を取りだし目の前で連絡先を全て消した。
「俺は…えまさんだけが大好きです!!!!」
そう言って携帯をえまさんに手渡した。
え『はははっ顔真っ赤だよ笑
そこまでしなくていいのに…
家族とかお友達の連絡先どうするの笑』
「あっ…全部消しちゃった…」
勢いで全ての連絡先を消してしまい
画面には0人の表示が。
え『ちょっと元気出た。ありがとう。』
「LINE教えてくれる気になった?」
え『それはどうかな〜?じゃあ私もやる事あるから。』
頑固な人だな…
『成瀬戻ってこい試合やるぞ!』
先輩に呼び戻され試合に向けアップをしていると
突然入り口の扉が開いた。
『えませんぱーいみーっけ。』
背の高い男が入ってきた。
え『なんでここに…』
そう、あの時のやつだ。
えまさんが浮気されてた人。
椿『新何しに来たんだよ。』
新『えま先輩と仲直りに来た。』
場が凍りつく。
え『もう別れたでしょ。今この子達が練習してるの!後にしてちょうだい!』
新『だって先輩電話にも出ないし返事くれないもん寂しかった。』
えまさんに抱きつきながら男は甘えるような声で
そう言った。
「俺がブロックして削除したからじゃないですか?」
新『誰お前。』