『ただいまより、皆様をインド洋に浮かぶ小さな島国、モルディブ共和国までお連れ致します』
開演を知らせるブザー音が鳴ると、徐々にドームが暗くなる。
天井のスクリーンには、オレンジ色に染まった水平線が映し出された。
『ここはモルディブ共和国の首都であるマレからスピードボートで一時間ほど離れた場所にある島であり……』
モルディブは”水上コテージ”と呼ばれる、海の上に浮かぶ宿泊施設が有名らしく、今回のプログラムで使われている映像は、モルディブにある水上コテージから実際に数ヶ月前に撮影されたものらしい。
綺麗……。
波音を聴きながら、今まで見たことのないたくさんの星を眺める。
今までぼんやりと星を見ることはあったけれど、世界にはこんなにもはっきりと、思わず感動してしまうほど綺麗に星が見える場所があるんだ。
いつか、見てみたいなあ。
映像じゃなくて、実際に自分の目で見てみたい。
今の私は、モルディブがインド洋に浮かぶ島ということしか知らないし、絶対に自分一人の力では行くことが出来ないけれど。
それでも、高校も大学も卒業して大人になれたら、日本からはるか遠く離れた場所にあるこの島に行って、見てみたい。
そしてその時、もし、今のように隣に宮本くんがいてくれたらー…どれだけ幸せだろう。
スクリーン上では、一つの星がゆっくりと落ちていった。
開演を知らせるブザー音が鳴ると、徐々にドームが暗くなる。
天井のスクリーンには、オレンジ色に染まった水平線が映し出された。
『ここはモルディブ共和国の首都であるマレからスピードボートで一時間ほど離れた場所にある島であり……』
モルディブは”水上コテージ”と呼ばれる、海の上に浮かぶ宿泊施設が有名らしく、今回のプログラムで使われている映像は、モルディブにある水上コテージから実際に数ヶ月前に撮影されたものらしい。
綺麗……。
波音を聴きながら、今まで見たことのないたくさんの星を眺める。
今までぼんやりと星を見ることはあったけれど、世界にはこんなにもはっきりと、思わず感動してしまうほど綺麗に星が見える場所があるんだ。
いつか、見てみたいなあ。
映像じゃなくて、実際に自分の目で見てみたい。
今の私は、モルディブがインド洋に浮かぶ島ということしか知らないし、絶対に自分一人の力では行くことが出来ないけれど。
それでも、高校も大学も卒業して大人になれたら、日本からはるか遠く離れた場所にあるこの島に行って、見てみたい。
そしてその時、もし、今のように隣に宮本くんがいてくれたらー…どれだけ幸せだろう。
スクリーン上では、一つの星がゆっくりと落ちていった。