「どうですか?姫。楽しそうでしょ?」

 と、カルナさんは言ってくれた。
 
「はい。とても楽しそうですね!」

 なんかイベントって聞くと、気持ちが高ぶるのはなぜだろう……?

「さ、姫は何から見たいですか?」

 周りを見渡しながら、カルナさんは聞いてくれる。
 
「そうですね……。まずはサーカス団から見たいです」

「ではサーカスの方へ行きましょう」

「はい」

 カルナさんの後を付いていき、サーカス広場まで歩いていく。

「あ、ちょうど始まるみたいですね」

「うわぁ……楽しみです」

 サーカスなんて子供の頃以来だな。 サーカスを見ると、子供の頃はいつもワクワクしていたし、すごく楽しかった記憶がある。
 あの時お母様とお父様と一緒に見たサーカスは、本当に楽しかったな……。

「うわ、すごい……!」

「すごいですね、姫」 

 サーカス団たちの華麗な演技は、見る者を魅了する何かがあるんだなと、感じた。

 すごく楽しそうに演技をするサーカス団の人たちは、わたしたちや周りの人たちを見ながら楽しませてくれようと、たくさん素晴らしい演技を見せてくれる。