僕しか知らないと思っていた今川さんの優しさや頑張り。
僕がそれを知っていたのは,僕が今川さんを目で追っていたからだ。
僕に名前を知られていたと言うことだけで嬉しそうにしている今川さんは,どこかふわふわしていて,小動物のようだった。
僕の初恋の,女の子。
そんな今川さんの様子を見て,僕は嬉しくなる。
初恋……実っちゃった。
その子は
『みあ』
試しに名前で呼んでみたら全身で照れて,恥ずかしがって,喜ぶような子。
『大好き』
そんな風に言葉にして抱き締めたら,おずおずと背中に手を回してくれる子。
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