「え? ぁっえ!? みあ? なにして…」

「じっとしてて!」



私は白翔くんを叱りつけるようにそう言うと,白翔くんが私にしたみたいに,鎖骨の辺りに唇を寄せた。

ーちゅ



「あっあれ? どうやってやるの? 白翔くん」



私もお返ししようと思ったのに,上手くいかない。

ただ白翔くんにキスしただけのようになってしまった。

しかもあんなところに……!

どうしよう…恥ずかしいよ。



「ふっはははっ。もうっ,みあってば可愛すぎ」

「なっひどい! 笑わないでよ」

「ふふっごめんごめん。おいで,みあ」



柔らかく呼ばれて,行かないわけがない。

手を広げる白翔くんに身を寄せると,ボスっと2人ソファーに横並びになった。



「きゃ,ぁ…え? どうした……の」



ソファーがそんなに大きく作られているわけがない。

突然の事に驚いて白翔くんをみると,距離がすごく近くて,お互いの息が簡単にかかった。