「俺の、「高級なお菓子は勘弁してください!」
月原君の言葉に被せて言った。
先手必勝だ!
「は?」
なにいってんの、というような怖い顔で見てくる。
もう嫌だーー
帰りたい。
そして、次の月原君の言葉で逃げ出したくなった。
はぁ、とため息を吐いた月原君は仕切りなしというように顔を上げ私を正面から捉えた。
「俺の彼女になって」
「ご、ごめんなさい」
え、なんでそうなった……?
ん?
完全に思考停止している脳を回転させる。
咄嗟に断ってしまった。
でも、付き合う気はないからいいか、
そんなことより、ずっと無言の月原君が気になる。