触れて、離れるだけのキスをだんだん深くしていく。欲望のままに唇を押し当て、吐息ごと貪る。
ぷるぷるの唇は甘くて癖になる。
「んっ、ふぁ」
そのまま押し倒し、ワンピースを捲り腿に触れる。
「ひゃっ、つき、はらくんっ、」
百合、
「百合っ、」
さっき、やっと止められて映画を観てたのに
これじゃあ元通りだ。
でも、何度唇を重ねても足りない。
百合は当然ながらモテるし、
『別れよう』と言われたあの時のことがトラウマで忘れられらない。
いつも内心不安で仕方なかった。
だから、身体だけでも繋ぎ止めようとしてしまう。
お願い、
嫌いにならないで
「百合……」
置いて行かないで、離れて行かないで
「拒まないで」
俺のこと、
「ひとりにしないで」
もう百合にとことん溺れていて、百合なしでは生きていけない。