『待ってくれ!浮気は悪かった、許してくれ!』
『そ、そんなに謝るなら、今回は許してあげる!』
はー?
何でそんなんで許すの?
アホらしい
え!?
鼻を啜る声が聞こえ、隣に座る百合に目をやると画面を見つめるその目からは涙がこぼれ落ちていた。
え、感動要素あった?
心が綺麗すぎるのか、大粒の涙を流している。
「百合、目、擦っちゃダメだよ。」
涙が止まらないのか目を擦り続ける百合。腫れるのを心配して俺はその手を止めた。
「ぁ、うっ、」
あーなんか、やばい
百合の泣き顔クる。
押し倒したい。
「百合」
こちらを向いた百合の後頭部に手を添え、キスをした。