「月原君、大好きだよ。」


「それ、逆効果だよ、」


止めるどころか、火付けてどうするの、?

「ふふ、」

呑気に笑う百合を見て、つられて俺も笑った。


百合には敵わないな、と思った。

倒れていた身体を起こして、ソファーに座り直した。

百合に、怖がられていないようで安心した。


「この後、どうする?」

「んー、映画でも観る?」

俺の提案に百合は目を輝かせた。

「うん!観たい!」


嬉しそうな百合の反応に頬が緩む。

「何が見たい?」

俺が持ってるDVDを見せながら話す。


「あ、これ」

百合の指の先には、最近出た恋愛映画があった。


たしか内容は、彼氏が浮気をする話だったような、

ちょっと、どうなのかと思ったが百合が見たそうにしているので観ることにした。