「明日の授業で使う資料取りに来たの」


「で?」


「へ?」


「一応貸し借りになってたはずなんだけど」


あっ、


「ご、ごめん!すぐに出てくから」


ニヤリと笑いこちらに近づいてくる月原君。


まずい。本能的に思った。


「悪いことしたら、お詫びしなきゃだよね?」


「え、えーどうだろう?」


お詫びってなに?

高級なお菓子買ってこいとか?今月、お小遣いピンチなんだよー


冷や汗が背中を伝った。