ずっと、待っていてくれたの?

私が気づくまで、待たせてた?


好きな人に忘れられていて、それでも思い続けるってどんな気持ちだろう?


「月原君、好きだよ。私のことを見つけてくれてありがとう。」


ぎゅっ、

再び香ったシトラスの香り。

その背中に腕を回すと、更に私を包む腕に力が入った。


「俺の方こそ好きになってくれてありがとう。」


そのあと、2人で笑い合った。