離れたと思ったら、また重なる唇。


「ん、ちゅっ、ちゅ、」

息が上がって苦しくなる。


「あっ、はぁ、まって、ちょ」


足に力が入らなくなって、必死に月原君にしがみつく。


「百合っ」

掠れた声で呼ばれた胸がぎゅっとなる。


やっと、止まってくれて息を整える。


「ごめん、止まんなくて」

切ない顔で謝られる。


「大丈夫。私も、その、」

恥ずかしくて目が合わせられない。


「む、夢中になってしまったから、」

うー、恥ずかしぃ


引かれたかな、?


「やばい、もっかいしていい?」

え、?


な、何でそうなるの?

あれ?


「や、もう授業終わるしそろそろ戻ろう?」

様子を伺うように言うと、


しゅん、と悲しみながらもわかったと言った。