「ていうか、嫉妬したわけ?」

嬉しそうに頬を緩めて聞いてくる月原君。


「うっ、だって好きなんだもん」


頬を膨らませてそっぽ向いた。

きっと、今の私は耳も顔も真っ赤だ。


「写真撮りたい。」

「え?」



「ねぇ、キスしたい」

急に色っぽい月原君に心臓が早鐘をうつ。



「ぇ、あの、でも、学校だし」

腰に手を当てられ引き寄せられる。

「だめ?」

甘い、なんか可愛く見える。


「ダメって言ってもするけど、」

違った、全然可愛くない!


え!?

待って本当にするの!?

月原君の顔が近づいてきて焦る。


「ちょ、まっ、」


気づいた時には唇に柔らかい感触があった。

ちゅっと、可愛らしいリップ音が響いていた。