「ヘタだけど、よかったら」

すごい、本当になんでも出来ちゃうんだ。


「楽しみにしてる。」

はにかんだ私を見て、ため息を吐いている月原君。

「はぁ、まじ可愛すぎ」

可愛い?

「え?」

「いや、座ってていいよ。出来たら呼ぶから」

「わかった」



素直に甘えてソファに座った。

テレビを見て待っていると、


「百合、出来たよ。」



テーブルについて、

「いただきます。」

スプーンで掬って口に持っていく。

「おいしい」


「ほんと!?よかった。」

嬉しそうな笑顔に私も嬉しくなった。