きた、放課後が


「ふぅ、」


深呼吸をして図書室に入る。


あの日以来初めて話すから妙に緊張する。


「久しぶり、月原君」


「久しぶり、小坂さん」


彼は私の前だと心の底から笑っているような気がする。

自意識過剰なのかもしれないが、いつもの作った笑みでないことは確かだ。

単刀直入だが、


「あのね、話ってのは」

「うん」



「私たち別れよう。」


「うん、え、は!?」


納得してくれたと思ったら大声を上げるものだからビックリした。



「え、なにいってんの?」


そんなに驚くことかな?


「だって、お互い別に好きな訳じゃないし、何かをするわけでもないし」