風邪引いた、とLINEを送ったら程なく彼がやって来た。
「おーい、大丈夫か」
「……ごめんね、今年の初デートだったのに」
「そんなこと気にすんな。お粥にする雑炊にする?」
「……お粥」
はいよ、と請け負った彼が、ワンルームの台所で調理を始める気配。
いつも、彼にはこんなふうに世話を掛けてしまっている。
もっと出来た子を選び放題のはずなのに、どうして私みたいな不甲斐ないのと付き合ってくれているのか。
「しっかり食べて元気になれよ」
「……ありがとう」
「ほら、そんな顔ばっかりするな」
ふに、と頬をつままれる。
「俺はお前の笑顔が好きなんだから」
何気ない口調で言われ、ぽかんとした後、熱がさらに2℃ほど上がる心地になった。
「おーい、大丈夫か」
「……ごめんね、今年の初デートだったのに」
「そんなこと気にすんな。お粥にする雑炊にする?」
「……お粥」
はいよ、と請け負った彼が、ワンルームの台所で調理を始める気配。
いつも、彼にはこんなふうに世話を掛けてしまっている。
もっと出来た子を選び放題のはずなのに、どうして私みたいな不甲斐ないのと付き合ってくれているのか。
「しっかり食べて元気になれよ」
「……ありがとう」
「ほら、そんな顔ばっかりするな」
ふに、と頬をつままれる。
「俺はお前の笑顔が好きなんだから」
何気ない口調で言われ、ぽかんとした後、熱がさらに2℃ほど上がる心地になった。