だんだん面倒になってきて,これで終わりと言わんばかりに締めると,愛深がアワアワしだす。

ちょっとくらい,察してくれればいいのに。



「はぁ,好意は黙って受け取りなよ。それともフラ○ペ代俺に返して欲しいの?」

「それは…」



ほら,困るでしょ?

自分はするくせに。

うーうーと唸ったあと,愛深は観念して



「ぅ,わかった。あり…がと」



と控えめに言った。

ホッとしたような,満足したような気持ち。

そうしてようやく伝える。



「ん,それでいい。じゃあね,俺これからバイトだから」