昼になって,弘の家のテントに入る。
弘の出番も大方終わって,聞くと両親はテントを占領する俺達のためにもう帰ったのだと言った。
そこには当然のように健も居座っていて,何故か慧もいる。
「じゃ。来るかわかんねーけど,俺は愛深探してくるわ!」
健はそう宣言して立ち上がると,少しして本当に愛深を連れてきた。
お弁当を持っている愛深は,弘のとなりを選んで座る。
なんでそこなんだと思いながら,俺は目を伏せて朝適当に握ったおにぎりを口に運んだ。
「慧,次もうラストだね。選手リレー,頑張ってね」
「うん。頑張る」
体育祭のラストを飾る目玉行事,選手リレー。
それはクラスごとに早い人が男女2名ずつ選ばれて行われるもので,あの日本気で走った慧は選ばれていた。
ただでさえ面倒なのによくやると,慧とは逆に依頼を蹴飛ばした俺は思う。
慧と愛深は,あれ以来も変わらず過ごしていた。
ただ,スキンシップは限りなく減ったから,俺としてはすこしほっとしたりもしている。
弘の出番も大方終わって,聞くと両親はテントを占領する俺達のためにもう帰ったのだと言った。
そこには当然のように健も居座っていて,何故か慧もいる。
「じゃ。来るかわかんねーけど,俺は愛深探してくるわ!」
健はそう宣言して立ち上がると,少しして本当に愛深を連れてきた。
お弁当を持っている愛深は,弘のとなりを選んで座る。
なんでそこなんだと思いながら,俺は目を伏せて朝適当に握ったおにぎりを口に運んだ。
「慧,次もうラストだね。選手リレー,頑張ってね」
「うん。頑張る」
体育祭のラストを飾る目玉行事,選手リレー。
それはクラスごとに早い人が男女2名ずつ選ばれて行われるもので,あの日本気で走った慧は選ばれていた。
ただでさえ面倒なのによくやると,慧とは逆に依頼を蹴飛ばした俺は思う。
慧と愛深は,あれ以来も変わらず過ごしていた。
ただ,スキンシップは限りなく減ったから,俺としてはすこしほっとしたりもしている。